詩の本、詩人の本

「古池や蛙飛こむ水のをと」「ふるさとの訛なつかし停車場の……」
ふと口をついて出る名句や名歌を、美しい日本の風景写真とともに振りかえります。
〈名句編〉は芭蕉・蕪村・一茶から金子兜太まで35作品。〈名歌編〉は正岡子規から石川啄木、寺山修司まで32作品。俳句・短歌の世界にも造詣が深い詩人の高橋順子が選び出し、鑑賞のポイントを解説しています。
書名 |
日本の名句・名歌を読みかえす |
著者 |
高橋順子●編・解説
前田真三・前田晃●写真 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2021年5月発売 |
ISBN |
9784900963948 |
判型・ページ数 |
A5判変型並製130頁(オールカラー) |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
画家としても名高い蕪村が俳句の中で絵を描いた
「菜の花や月は東に日は西に」(蕪村)
大きな宇宙の中に身を置く七十六歳の豪胆な句
「去年今年貫く棒の如きもの」(高浜虚子)
男を挑発している大胆な歌で、めくるめく青春讃歌
「やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君」(与謝野晶子)
異質な二つのものを並べて、新しい世界を開いた
「マッチ擦るつかのま海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや」(寺山修司)
など、名句・名歌67作品を解説とともに紹介します。

本書収録・赤塚不二夫とのコラボ詩集がツイッター等で「泣ける」と話題に!! 横尾忠則・長新太・細江英公ら同時代の異才と奏でた詩を中心に再構成した新装版
書名 |
谷川俊太郎エトセテラリミックス |
著者 |
谷川俊太郎●著 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2017年3月発売 |
ISBN |
9784900963733 |
判型・ページ数 |
A5判上製64頁 |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
旧版の発行は2006年。そんな本書が突然売れだしたのは2014年秋から。ツイッター等で「赤塚さんとのコラボ詩がすごい」と話題になったことが要因らしい。2人のコラボも異色だが、「自分を愛しましょう」という現代の風潮に痛烈なパンチを食らわせる谷川俊太郎の詩の内容に、赤塚漫画おなじみのキャラクターが呼応していることに驚かされます。その他に横尾忠則と組んだ「海曜日の街」や写真家・細江英公と組んだ「ぺ」などを収録。

惚けてしまったおばあちゃんはまるで「うちゅうじん」のよう。
発売時、賛否両論を巻きおこした伝説の絵本を復刻!!
書名 |
おばあちゃん |
著者 |
谷川俊太郎●文
三輪滋●絵 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2016年5月発売 |
ISBN |
978490063702 |
判型・ページ数 |
B6判上製34頁(オールカラー) |
定価 |
本体1,300円+税 |
内容説明
惚けてしまったおばあちゃんが言葉の通じない宇宙人に見えてしまう――「今で言う認知症になった母のせいで、我が家は大きく変化せざるを得ませんでした。この絵本はそういう母の存在に、どう対処したらいいのか悩んだ経験から生まれました」(谷川俊太郎のあとがきより)。その直截的な表現に共感と反発が交錯した34年前の絵本は、ポップな絵と相まってその衝撃性を今も失っていません。

絵本作家として名高い酒井駒子の装画とともに贈る、江國香織からの詩のプレゼント。大切な人にそっと手渡したい本です。
書名 |
活発な暗闇 新装改訂版 |
著者 |
江國香織 編 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2015年11月発売 |
ISBN |
978490063689 |
判型・ページ数 |
四六判上製176頁 |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
カーヴァーの「ぼくの船」から谷川俊太郎の「手紙」まで。江國香織が選び、解説を付した、ささやかで力強い59編の名詩。疲弊していく恋の詩もあれば、情熱的な愛の詩もある。そんな詩のアンサンブルをお楽しみください。
たぶんかなり無秩序で、むろんひどく偏った、でもどう見ても力強いアンソロジーです。力強すぎるかもしれません。――江國香織

「せんそうってべんりだね、ひとをころしてもだれにもしかられない」
戦争という〈悪〉を見つめた谷川俊太郎の静かなメッセージ。
書名 |
せんそうごっこ |
著者 |
谷川俊太郎●文
三輪滋●絵
|
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2015年9月発売 |
ISBN |
9784900963672 |
判型・ページ数 |
B6判上製34頁(オールカラー) |
定価 |
本体1,300円+税 |
内容説明
「せんそうごっこ」。なぜ私たちはあの遊びに惹かれたのでしょうか。その内面に潜むものを掘り下げていくと……。「戦争反対の声をあげる以前に、自分自身の内面に戦争につながる意識下の衝動があるのではないか。そう考えながらこの絵本のテキストを書きました」(谷川俊太郎のあとがきより)。ラジカルな文とポップな絵が見事に融合。戦争への関心高まる今こそ、読んでほしい大人のための絵本!!

数々の名作絵本を生み出した谷川・和田コンビが50年前に「私家版・限定500部」で人知れず出版していた幻の作品!!
書名 |
しりとり |
著者 |
谷川俊太郎+和田誠 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
1997年4月発売 |
ISBN |
9784900963009 |
判型・ページ数 |
B6変型判上製40頁 |
定価 |
本体1,200円+税 |
内容説明
谷川俊太郎と和田誠。この二人が組んだら、単なる「しりとり」ではない、と想像はつくはず。「類人猿」→「円+税周率」→「紡錘(つむ)」と来て、「無」がくる、センス。〈しりとりをすると言葉と言葉、ものとものが意外なむすびつきではばたくでしょ、それがおもしろい、詩とは言えないけど「詩もどき」みたいで〉と記した、谷川さんの解説「『しりとり』のさえずり」付き。

この「いろはガルタ」には、深い深い意味があります。悪しからず。――谷川流ノンセンスたっぷりの本。
書名 |
いろはうた |
著者 |
谷川俊太郎+和田誠 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
1997年3月発売 |
ISBN |
9784900963016 |
判型・ページ数 |
B6変型判上製56頁(オールカラー) |
定価 |
本体1,300円+税 |
内容説明
「ち」のところには、「父も乳を吸う」。「く」では「口下手の口説き上手」。思わずニヤリ、の言葉がならぶ〈大人のためのいろはガルタ〉。伝統的ないろはガルタは、ことわざ・格言がたっぷり詰まっているのに比べて、谷川流は毒を少々、諷刺もきかせた、くせの強ーい逸品。わかる人にはわかる、わからない人にはわからない、かも。

ヘッセ、リルケ、ハイネ、ケストナー、ランボー……決して古びることのない、選りすぐりの名詩をプレゼントします。
書名 |
世界の名詩を読みかえす |
著者 |
飯吉光夫●訳・解説
葉祥明・唐仁原教久・東逸子・田渕俊夫●絵 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2002年12月発売 |
ISBN |
9784900963191 |
判型・ページ数 |
四六判変型上製112頁 |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
青春のはかなさを叙情豊かにうたったヘッセ、恋愛のロマンチシズムにただよう寂しさをつづったハイネ、人間の卑小さをわらい、社会に怒りをむけたケストナー、人生の暗闇を美しい言葉で描いたボードレール、自然の雄大さを素朴な筆致で浮き彫りにしたホイットマン。ほかゲーテやカフカ、ブレヒトなどの記憶にのこる名詩45編を収録。美しいカラー挿画と解説付き。

北原白秋、中原中也、草野心平、八木重吉……今なお輝きを失わない、みずみずしい詩の結晶をあなたのもとに。
書名 |
日本の名詩を読みかえす |
著者 |
高橋順子●編・解説
葉祥明・林静一・ながたはるみ●絵 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2004年10月発売 |
ISBN |
9784900963269 |
判型・ページ数 |
四六判変型上製124頁 |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
見えないものを見ているかのような不思議な感性が表れた萩原朔太郎、わずか二行からなる「雪」など、日本の抒情をシンプルにきわめた三好達治、「蛙の詩人」と呼ばれ、その小動物にたくして抑圧される者の心象風景をえがいた草野心平、小説を読むかのような視覚的なイメージが詩から広がる高見順。ほかに石垣りんや林芙美子などの名詩54編を収める。カラー挿画と解説付き。

『世界の名詩を読みかえす』のロングセラーを受けて、恋愛をテーマにした「世界の名詩」を49編お贈りします。
書名 |
世界の恋愛詩を読みかえす |
著者 |
飯吉光夫●訳・解説
葉祥明・東逸子・味戸ケイコ・山口はるみ●絵 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2013年10月発売 |
ISBN |
9784900963603 |
判型・ページ数 |
四六判変型上製112頁(カラー56頁) |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
収録した詩人はゲーテ、ハイネ、ヘッセ、ケストナー、ヴェルレーヌ、ディキンソン、リルケ、アポリネール、コクトーら11人。文豪ゲーテが意外な側面をのぞかせる民話のような詩。皮肉屋ケストナーのフランス映画を見るような味わいの詩。天才コクトーが戦争体験ゆえに死への執着をにじませた厭世的な詩。
それぞれの詩に添えられた描きおろしのイラストもお楽しみ下さい。

シェークスピアから工藤直子まで、意表をつくラインナップで揃えられた51編の名詩。さて、どんな詩が飛び出してくるのでしょう?
書名 |
詩の玉手箱 |
著者 |
三木卓●編・解説
柚木沙弥郎●絵 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2008年4月発売 |
ISBN |
9784900963412 |
判型・ページ数 |
四六判並製240頁(カラー38頁・特製ケース入り) |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
井伏鱒二のとぼけた味の詩、ブレイクの心おどる楽しい詩、谷川俊太郎のセクシュアルな詩、石垣りんの親を慕う切ない詩……著名な詩人たちだけどあまり知られていない、でも「言葉が生きている!」と編者が感じた詩を集めたアンソロジー。それぞれの詩にわかりやすい解説と美しいイラストが添えられて、プレゼントにも最適の一冊。

レイモンド・カーヴァーから林芙美子まで。江國香織が選んだ、とびきり美しく力強い詩をどうぞ――。
書名 |
活発な暗闇 |
著者 |
江國香織●編 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2003年4月発売 |
ISBN |
9784900963184 |
判型・ページ数 |
四六判並製166頁(特製ケース入り) |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
「たぶんかなり無秩序な、無論ひどく偏った、でもどう見ても力強いアンソロジーです。力強すぎるかもしれません」(江國香織)。「普通の詩のアンソロジーにのっているようなポピュラーな詩がほとんどない。(略)これほど作者の癖と好みが強く表れた詩のアンソロジーは珍しい」と評された(金原瑞人氏)、まさに異色のアンソロジー詩集。巻末に、江國氏自身の解説付き。

長らく小学校の国語教科書で紹介されている(2005年から)、少年詩集の傑作。和田誠の絵も最高です。
書名 |
だだずんじゃん |
著者 |
川崎洋●詩
和田誠●絵 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2001年6月発売 |
ISBN |
9784900963153 |
判型・ページ数 |
A5判上製128頁 |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
「家を失ったきみ けがをしたきみ 父さん母さんを亡くしたきみ」で始まる「きのうより一回だけ多く――阪神大震災で被災したきみへ」。国語の教科書で紹介されたこの詩をはじめ、なぞなぞや昔話をもじった言葉遊びなど、日本語の魅力がたっぷり詰まった本。ちなみに、タイトルの「だだずんじゃん」とは、著者自身がつくった言葉です。

赤塚不二夫、横尾忠則、長新太、細江英公、和田誠、市川崑……同時代の異才と谷川俊太郎が奏でたコラボの妙をお楽しみください。
書名 |
谷川俊太郎エトセテラ リミックス |
著者 |
谷川俊太郎 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2006年4月発売 |
ISBN |
9784900963337 |
判型・ページ数 |
A5判並製216頁(オールカラー40頁のミニ絵本付き) |
定価 |
本体1,800円+税 |
内容説明
赤塚不二夫と組んだ劇画詩集「自分タチ」。横尾忠則と組んだイラスト詩「海曜日の街」。細江英公と組んだフォト・ミュージカル「ぺ」。市川崑と組んだ映画脚本「股旅」。その他、和田誠と組んだショート・ショートや小室等に詞を提供した歌などを収める。渋川育由が絵をかいた「ひとりの部屋」という幻のミニ絵本が特別付録でついています。

海と魚をこよなく愛した詩人・川崎洋が遺した最後の作品。「この本のページの間から、かすかでいいから、潮の香りがあなたにそよぎますように」(はじめに)
書名 |
魚の名前 |
著者 |
川崎洋●著
田口哲●写真 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
2004年12月発売 |
ISBN |
9784900963276 |
判型・ページ数 |
四六判並製256頁(カラー57頁) |
定価 |
本体1,700円+税 |
内容説明
登場する魚はマグロ、タラ、サケ、アジ、カワハギ、ウナギ、イワシなど38種類。マグロは「シビ」、ニシンは「カド」、カレイ・ヒラメは「オヤニラミ」と呼ぶ地域があるなど、魚の名前の由来を記すかたわら、その魚を釣った思い出も。魚にまつわる詩や落語、短歌、俳句などもいろどりとして、添えられている。全編にはいった魚のカラー写真も必見です。

落語、詩、民話、世相、歴史の中の〈あっぱれな嘘ばなし〉。日本語読みの達人ならではの、愉快な一冊。
書名 |
嘘ばっかり |
著者 |
川崎洋 |
ジャンル |
詩の本、詩人の本 |
出版年月日 |
1999年12月発売 |
ISBN |
9784900963108 |
判型・ページ数 |
四六判上製256頁 |
定価 |
本体1,600円+税 |
内容説明
嘘には悪いイメージがついてまわるが、本当にそうか。わたしたちの人生を豊かにいろどっている、ともいえないだろうか。そんな視点で「嘘がどんな顔と働きをもっているか」を調べてみたら? 長く読売新聞で「こどもの詩」欄の選者をつとめるなど、日常語のなにげない表現を愛してやまなかった著者が17年かけて集めた、嘘にまつわるエトセトラ。