名著『森の生活』で知られるヘンリー・ソロー。しかし150年前に生きた作家の実像は意外に知られていません。 森を愛する心やさしきナチュラリスト、というのがソローのイメージでしょう。しかし実はそうした「安心できる人物像」は必ずしも正しくない、と著者は言います。本書は、奴隷制廃止のために戦い続けた「反抗の作家」の人生をオールカラーで描く「評伝的マンガ」です。
著者 | マクシミリアン・ル・ロワ●文・彩色 A・ダン●絵 原正人●訳 |
ジャンル | マンガ |
出版年月日 | 2020年11月発売 |
ISBN | 9784900963917 |
判型・ページ数 | A5判並製96頁(オールカラー) |
定価 | 本体1,500円+税 |
内容説明
ソローは森で2年間暮らしたあと、「私には生きるべき人生がいくつもあって」森を出ることにします。社会と隔絶していたかのような「森の生活」とは一変して、奴隷制廃止の運動に関わり、演説を行うなど社会や政治にコミットしていくソローの姿が本書の後半では描かれます。ソローの著作にガンディーやキング牧師が影響を受けたと言われていますが、その「服従と隷属に反抗し、声をあげ、旗を掲げる」姿勢は現代にも通用するものです。
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