香りの消えたバッグスバニー──ぼくと彼女の188日間

ノンフィクション・エッセイ・絵本

「ときめきのない道中なんです」
婚約者がいた彼女。その一言から始まった二人の物語は188日間つづいた……。
中島みゆきやユーミン、明菜の曲が街に流れていた80年代初頭。ぼくは医学部の4年生、彼女は1年目の研修医。果たしてこの秘められた恋の顚末は……?
すでに数冊の著書を持つ現役の医師があえて匿名で描く、80年代・医学生の青春をお楽しみください。

著者福岡渉●著
ジャンルノンフィクション・エッセイ・絵本
出版年月日2024年1月発売
ISBN9784910962047
判型・ページ数四六判並製434頁
定価本体1,600円+税

内容説明

40年前の夏、ぼくは彼女と出会った。友達の結婚式の二次会で隣に座った彼女は聡明で、ぼくは機知にとんだ彼女の話術の虜になった。ぼくの名は福岡渉、医学部の4年生。彼女の名は石井真理子、1年目の研修医だった。有頂天のぼくは彼女の薬指に婚約指輪のダイヤが輝いているのに気づき、凍りついた。彼女は言った。「ときめきのない道中なんです」。
医学生を待つ過酷な試験のなか、危うい恋に振り回されるぼく。30通もの、リアルな手紙のやりとりで展開される、ときめきの青春小説。

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