ディストピア小説の傑作『1984』で知られるオーウェルが1945年に発表した小説。農場で働く動物たちは人間を追放して、誰もが平等な社会を築こうとします。しかしその理念はいつの間にか権力を持った者たちに都合よく歪曲され、独裁的な社会に変貌を遂げてしまう。
圧政を強いる権力に立ち向かうには何が必要なのか? 「ソ連批判の書」という側面にとどまらない、普遍的な命題を問う寓話を、遺族が公認する形で初のカラー漫画化。
著者 | ジョージ・オーウェル●文 ベルナルディ・オディール●編・絵 田内志文●訳 |
ジャンル | マンガ |
出版年月日 | 2024年8月発売 |
ISBN | 9784910962085 |
判型・ページ数 | A5判変型並製176頁(オールカラー) |
定価 | 本体1,600円+税 |
内容説明
「二本足の者はすべて敵なり。すべての動物は平等なり」
人間から搾取されてきた農場の動物たちが一斉蜂起して「動物主義」の旗のもと、誰もが平等な社会を築こうとする。飛び抜けた知識をもつ豚たちが自然と指導者の地位につき、働いただけの成果を与えられる動物たちは幸せな毎日を送っていた。しかし指導者の豚の間で権力争いが始まり、やがて一頭の豚が権力を一手に掌握する。彼は反逆を企てた者たちを処刑するなど恐怖政治を敷くようになり、あろうことか人間との接近を図るまでになる。そしていつの間にか、スローガンまで次のように改められてしまう──。
「すべての動物は平等なり。だが一部の動物は他の者よりさらに平等なり」
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