短編小説の名手といわれるO・ヘンリーの「最後の一葉」と並び称される傑作「賢者の贈り物」。イギリスで優れた絵本作家に贈られるグリーナウェイ賞を2度受賞しているP.J.リンチが絵本にしました。
P.J.リンチは「初めてニューヨークを訪れ、O・ヘンリーの時代からほとんど変わっていない街並みを見て以来、ずっと描きたいと思っていた」と述べています。
全編に描きこまれた水彩画の美しさ、名作の魅力をじっくりと味わってみてください。
著者 | O・ヘンリー P.J.リンチ●絵 齊藤昇●訳 |
ジャンル | ノンフィクション・エッセイ・絵本 |
出版年月日 | 2024年11月発売 |
ISBN | 9784910962092 |
判型・ページ数 | B5判変型上製40頁(オールカラー) |
定価 | 本体1,600円+税 |
内容説明
東方の三人の賢者が飼い葉桶の中で眠るキリストに贈り物を運んできたことに由来するというクリスマス・プレゼントの習慣。しかし、ニューヨークの片隅でひっそりと暮らす若い夫婦の手元にあるのは、わずか1ドル87セント。妻のデラは愛する夫へのクリスマス・プレゼントに何を送ったらいいのか、考えあぐねていた。そこで彼女が意を決してとった行動とは……。
「困窮にあえぐ生活でも『相手のことを大切に思う気持ち』があるのなら、彼らの美しい所作こそが賢者の振る舞いと呼ぶにふさわしいのではないか。O・ヘンリーはそんなメッセージを100年後の我々に訴えているのではないでしょうか」(訳者あとがきより)
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