イギリスの作家、オーウェルが1949年に発表した、20世紀最高の文学『1984』。
終わらない戦争、監視される市民、捏造される報道……その予見された社会が今、現実になりつつあります。今回、ブラジルの人気アーティスト、フィド・ネスティがオーウェルの原文を忠実に引用しながら、全編に漂う不穏な空気を見事にビジュアル化、不朽の名著に新たな生命が吹き込まれました──。
著者 | ジョージ・オーウェル●文 フィド・ネスティ●編・絵 田内志文●訳 |
ジャンル | マンガ |
出版年月日 | 2022年6月発売 |
ISBN | 9784900963986 |
判型・ページ数 | B5判変型並製224頁(オールカラー) |
定価 | 本体1,600円+税 |
内容説明
舞台は近未来の1984年。オセアニア、ユーラシア、イースタシアという3つの超大国がしのぎを削り、終わらぬ戦争を続けている。オセアニアを支配するのは一部の党中軸とそれを支える党外郭の職員、その下に「プロレ」と呼ばれる膨大な貧困層が存在する。姿を見せない謎の指導者〈ビッグ・ブラザー〉を崇めるよう映像が流れ、〈テレスクリーン〉という監視装置が街中に張りめぐらされている。主人公のウィンストンは党に忠実な職員として公文書の改ざんに携わる日々だったが、熾火のようにくすぶり続けた党への反抗心は一人の若き女性と愛し合ったことで、知らずに膨れあがり、思わぬ事態に巻き込まれていくことになる──。
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